さて、浜に降り立つと1ヶ月前とは様相が一変している。浜の中央に分厚く堆積していた貝だまりが、何が原因したのか手前と奥に分かれて寄せられた感じ。フナムシ群のざざざざざざざざ移動を横目に、手前側から探索開始。…っと、開始わずか1分でほっそりボディに薄橙の腹の貝が目に入る。擦れまくったメか?と一瞬思ったが、裏返してみると背中に浮かんでいたのは誰もが好きな(?)あの模様。
おお、アジロ、ゲットだぜ!!!!
ボロボロのを南紀で拾ったことはあったが、当地では無論自己初ゲット。間違いなくいるだろうと思ってはいたが、なかなか出会えぬ貝であったので気合いが入る。そして一気に強欲モードに入り、遠くから流れてくる観光客の声にも臆することなく、一心に探索を続ける。ガスガスの古い貝であるが、ウキ2ニセサバ1クロ1と発見。さらに堀り進んでいくと、妙に細長い姿に切れ切れ模様の貝が転げ出す。…こいつは?
エ………!! (…ベタですいません)
かなり擦れてはいたが間違いなし。これまた当地ではお初。奇しくも今年3月に拾った謎の幼貝とほぼ同じ地点。うーむこれは…?
お初もの2発により、これ以後は強欲×2モードに突入、狭い浜を行きつ戻りつ、しつこく探索を続け、まずまずの巨大ウキ1とクチグロキヌタ幼貝1をゲットして撤収、表ルートをよじ登りおじさんの横を通り抜け車へ引き揚げる。
…今回は古い擦れものながら面白いものが多かった。台風により中央の貝だまりが大きく動いたことで、埋もれていた過去の遺産?が露出したのかもしれない。
…今回のMVC。左エダカラ(22mm)、右アジロダカラ(17mm)。エダカラは若干若い貝のようだ。擦れてはいるが背の模様ははっきりしている。アジロも背中が擦れやすいのだが、この貝はそこそこ残っている。