2005.11.2 (神奈川・K海岸)
…いよいよ11月。漁火のシーズン到来!と気合いが入る。11月最初の大潮とあってまだ水温は高く(19℃)、やや時期が早いとも思ったが、波も穏やかそうなのでとりあえず様子を見てみようと海へ。
 
 さすがに人気のない浜近くに車を止め、空を見上げると冬の星座たち。とはいえ気温は温かい。ウエーダー・ヘッドランプを装着して磯へ乗り込む。
 
繁茂し始めた海藻をかき分けつつ前進。女郎花がぽつぽつあらわれ、去年は見なかったゾーンだがホシキヌタも登場。が、その後は何事もなく沈黙の時が流れる。探索開始30分、本格的な岩礁エリアに入り、波打ち際の海藻下でようやくシボリを発見。よしよし。
 
…と、この先期待を持たせる展開だったが、あとはさっぱりである。格別ドラマもなかったので、ご参考程度におなじみ各種のレポートを。
 
 
①メダカラ~最初少ないなあと思ったが、潮溜まりエリアで多数。恒例「岩の下伸びぶら下がり」
        する個体もよく見られ、まあ健在の様子。
 
②チャイロキヌタ~本日は岩穴に潜っていたのか、数が少ないのか見たのは亜成貝1ヶのみ。
 
③オミナエシ~昨年度並みに岩の表面に隠れもせずいる個体が多く見られ、よく目だった。あま  
        り大型の個体が少ないか…?
 
④ホシキヌタ~波打ち際からかなり遠いところでも見付かり、昨年より数も多い印象。本日は20 
        個体ほど確認。同じ穴に3つぎゅう詰めになっていたところも。
 
⑤ハナマル~妙に少ない。成貝1ヶ、幼貝2ヶを見付けたのみ。どこかへ潜っているのか?
 
⑥キイロ・ハナビラ~まだ早いのか。確認できず。
 
…12月はどうなる!?南方系の動きは如何に…?
 
…シボリ生体。知らない人にこれを見せても貝だとは見抜けないであろう。去年ここで採ったのは外套膜がもっと黒かった(殻も)。こちらは茶色
バージョン。
 
…頭部を拡大してみたところ。触角とつぶらな瞳が見える。        …腹側より。頭部足部の形態がよくわかる。しかしこ
                                          の画像、まるでガラモンみたい。