…実は先日、特別室のアップ用にツマムラサキメダカラを過去の当地産の採集物から探して写真撮影をしたときに、一つツマベニメダカラが混じっているのを見付けたのだった(今さら気づくのも何なのだが…)。確か今年の春先、所用の合間にちょこっとN海岸に寄ったとき、時間もなく慌ただしい中、一個だけ拾って持ち帰ったものだった。
また一つ当地での自己採集種が増えたので喜んだのだが、小さい貝でもあるし一つでは何かさびしい。そこでもう一つくらいは見付からないかなあ、とN海岸行きを急遽決定した次第。
ここはライバルも多く、この3連休で相当探索された可能性も高いが、かなり小さい貝ゆえ見落としもあるかも、という期待があった。いつも行くP浜はかなり見ていても、不思議とこの属は見かけたことがない(この手の大きさの貝は上がりにくいのかもしれぬ)。各種の微少な幼貝も探したかったので、それならやはりN海岸だろうと思ったのである。
…海岸についたのは午後2時過ぎ。風もなく温かい。浜に降り立ち、正面の砂浜を眺めていると貝だまりがぽつぽつ。とはいえ二枚貝が多く、宝貝はメやチャイロ程度。早めに見切りを付けて岩の多い方へ向かう。が特にめぼしいものはなし。日没までそれほど余裕もないのでいつも行く貝だまりへ行ってみる。と、そこも案の定足跡と探したあとが歴然。やはり今日も先客アリか。ただ見ると掘り返した感じはなく、表面のめぼしいものを探したという感じだったので、これならいけるかもと木べらで探索開始。すぐに擦れクロ小1を見付け納得。その後かなり微少な幼貝をいくつか拾う。メとチャイロがもちろん多いのだが、茶色で胎殻が黒い不明種を一つ見付け、首をひねりつつ袋へ。と、その直後岩の間にはまりこんだサバ1をゲット。割に状態はよく今年の貝か。そしてその数cm