とりあえず浜を見渡すと、漂着した松の木の枝が少々溜まっている程度であまり大きな変化は無し。
まずは手前から奥側へ。表面をひと掻きしたら小さく丸っこい姿が目に入る。ナガレボリやワスレシラタマが多い中、この浜では初のコシラタマ。
小さく地味な貝だが初物は嬉しい。
意気上がる中、さらに奥へ。すぐに割れクチムラサキ・クロ1を見つける。さらにその奥で妙に丸っこいヤナギシボリを発見。ガスだがかなり久々(2007年以来)だったので、お年玉をいただいた気分。よしよし。
気を良くしてさらに奥へ。昨年4月にヒメホシを掘り出した地点。崖下に礫と貝が積もっている。手持ちのプラスチックのシャベルで掘ると音が騒々しいので、@メダカラさん流を見習い(?)足で掘りすすめる。
…と、出会いは突然に訪れた。
礫下に転げていった茶褐色の貝。
メダカラにしてはぺタッっとした背の茶色。シボリの若貝にしてはロストレートした感じ。これは??
…半分確信しつつ、取り上げて裏返す。ビンゴ!
キムスメダカラ!
…これまた2007年以来の出会い。前回よりも状態は若干いい感じ。やったね!
当然の如く強欲モード発動。勢いを得て手前の貝溜まりへ移動。ガスウキ、クロを追加。さらに上の方でヤクシマの若成貝(多分昨年度のもの。背中が大きく割れ、汚れがひどかったのでスルー)を見つける。そして最後に美しくも奇妙なフォルムのメダカラを発見して手仕舞いとした。
…崖をよじ登って一息つくと干潮までもう少し。さらに南の浜へ転戦して、南方系の状況を見に行くことにする。人通りが多いこともあり、途中の貝溜まりはさすがに掻き回され状態。見るのもそこそこに先へ進む。漁火で南方系を見ることの多い場所まで進む。今日は小潮なので大した引きではないが、落ちたり弱った貝が潮だまりにはまっている可能性は高いエリア。足元に気をつけながら見ていくと、キイロの様々なステージの貝がポツポツ。12月の寒波で落ちたのであろうか、すでにヤドカリに襲われ殻になっている。さらに沖目に向かうとハナビラも顔を出す。こちらは成貝ばかり。中にはまだ肉が残っているものも見かける。海水に手を入れるとまだかなり温かく、これならまだヤクシマやハナマルならば頑張っていられそうな感じであった。その後、大物はなかったが、オミナエシとハナマルのFDも追加するなど潮だまり狙いを楽しんだのち、夕暮れ迫る海岸を後にしたのでありました。
…本年最初の運試し、望外のお年玉をいただけたり、磯歩きを存分に楽しめたので、まずは上々でありました。