5分を切るタイムで準備して海へ(自己新?)。時間はちょうど正午。
思いの外、水温を冷たく感じる。外の潮が入って来ているせいか?一本1時間がいいところかも。潮の流れはそうでもないが、波を意外に感じる。まあ、ホワイトアウトにならないだけマシか…。
…ぽちょぽちょとイソバナを見つつ奥目へ。恒例の最初に行く岩陰を覗く。ここは結構波に揺さぶられる。しつこく見たが前回同様ツグチの姿はなし。ふーむ…。懸命に潮と戦うハコフグに「お疲れさん」と挨拶して退散。
…続いて本命?の「チヂワケボリ」ポイントへ。
毎度のことながら、何の変哲もない感じだが…ん?
…いた。
右下のイソバナ、根元近くにツグチ1。サイズが小さく、まだ若い感じだったのでそっと根元に戻す。取りあえず姿は確認できた。
安堵してさらに次の岩陰を目指す。ここは結構繁茂しているが、ほとんど良い目に遭ったことがないが…。
…裏返したイソバナに細長い姿。お??
一瞬ツマニかと思ったが、これまたツグチの薄い色タイプの若貝。なあんだ。
結局ここも1頭のみ。さらに北よりを探索しようと目論むが、かなりの高波侵入状態で厳しそう。断念して浜側に戻ることにする。
浜寄りでは大きな岩陰や割れ目奥に見えるイソバナに次々アタックしたが、幼貝の姿もなし。本当に今年はハズレ年なのかも…。前回は割合トゲトサカがよく育っていたようだったが、今回は数が随分減った感じ。うーむ…。
入水から30分、体もかなり冷えを感じるようになってきてテンションも下がり気味。冷やかしに転石を2、3してみるがオミナエシが飛び出したくらい。気がつけば入水地点近くに戻っていた。
厳しいなあ、とつぶやきつつ、今度は南側浜寄りを探ることにする。何個目かの岩陰、いい感じでイソバナが繁茂するポイントをのぞき込む。じっくり見るも収穫なし。なんだかなあ…とぼやきながら、さらに岩陰の一番奥の方に見えたトゲトサカへ向けて顔を突っ込んでみる。なにやら間延びしてショボい感じだが…。
左手を伸ばし、探っていくと…
お…これは?ポリプのようだが明らかに異なる赤ブチ。
つまみ上げて確認。六つの点。
やったぜ!
テンロクケボリ!!
…以前からいるだろうとは思っていたものの、あまりいい感じのトゲトサカが生えないこのあたりでは、見込みが薄いかなあ、と思っていたので望外の収穫、生初ゲット。よしよしよし。
…俄然強欲モード発動。あちらへこちらへと泳いで岩陰をのぞき見るも、いい感じのトサカはあらわれず。このころから潮も上げ始め、流れもかなり出てきた上、体もかなり冷えて来たので、南よりのイソバナがたくさんついているポイントを探索した後(何もなし)、上陸した。往路、午前中にもかかわらず上り方面の渋滞が始まっていたので(外套膜写真も撮りたかったし)、とっとと着替えて撤収を決め込んだ。
やはり今年のツグチ不作は事実のようだ。そんな中、短時間探索ながら昔から探し続けていた貝を得ることができ、祝杯を上げることができた。ありがたや…。