思った通りA崎は無人。雨もやや小降りになってきたし、雷鳴もしない。潮が上げ始めているので波打ち際から探索開始。
すぐにツマムラサキメ1。気をよくしてさらに探索をすすめるが後が続かない。分厚い貝溜まりを漁ったり、いい感じの岩陰の下をかなり深く掘り進めてみるが、何も出ず。うーむ。
そうこうしているうちに雨も止み、急速に天気も回復してきた。同時に家族連れや釣り客が続々と姿をあらわす。
彼らを避けつつ岩を越えて別の貝溜まりに移動。先ほどよりは薄くばらまかれた感じの場所。大きなネジガイを見付けてついキープ。どうもイトカケ系はつい拾ってしまう。さらに細かく見ていくと、アカフジツボの破片の間にころんと転がる濃褐色。
…ヤッコグルマ。
この浜で結構拾えるので一部で話題になった貝。ガスっぽいのを以前見たことはあったが、今回のは大ぶりできれいな個体。よしよし。
気をよくして探索続行。さらに高潮帯よりに盛り上がっている貝溜まりを見付け、腰を据えてじっくり崩しながら見ていく。ツマムラサキメ1、ガスっぽいツグチ1をゲット。さらに高い方へ移動し、次の貝溜まりでツグチ、若いサバ
、ワスレシラタマを追加。期待していたクロシオはあらわれず。擦れたメダカラばかり。
ここで時間も3時過ぎ、駐車場が5時に締まるのであと2時間足らず。チェックしていない場所をぼちょぼちょと見つつ、波打ち際近辺に戻りしばらく探索。大した収穫はなし。
4時をまわり、家族連れも引き揚げ始め、一番にぎわっていたあたりの貝溜まりを覗いてみることにする。結構分厚く溜まった貝をかき分けていく。何かき目だったか、背が白っぽく褪せた1cmほどのお宝が転がりだした。今日もまた何十回と裏切られてきたので、期待せずに拾い上げて腹側をチェック。
…狭い口、メダカラとは比べものにならない細かい歯。
あら。
最後に出た。クロシオダカラ!
…はるか昔、他県某浜で拾ったことはあったが、どこかへ取り紛れて行方不明になっていた。地元ではなかなか巡り合わせが悪かったので、これがお初。よかった。
…強欲モード発動。残り時間もわずかではあるが、もう少しマシな状態のモノはないかと探索続行。すぐにツグチ、さらにアジロ(残念ながら割れ物)を見付けたところでタイムアップ。
久々のJ島であったが、狙いのモノが一通り出てくれ、雨風をついて来た甲斐があったなあ。それにしても、往きのあれは何だったのか、と思うくらい、帰路の路面は何事もなかったように乾いていたのであった。