…しばし考えたのち、もう少し探索することに決める。まあ久しぶりにせっかく降りたので…。
何とはなしに、浜中央近く、今まで一番いい思いをしている場所をチェックしてみる。見た目お世辞にも貝溜まりとは言えないが、礫の間や下に何か埋もれていないか…。
…探索用しゃもじを突き刺して強引に礫をかき分ける。一かき、二かき、三かき目…
…ん?転げ出た貝に目が向く。螺肋のような強い歯。
…サメ?……じゃない!
イボダカラ!
P浜で通算3個目、久々のヒット。これが今年のお年玉か?それにしても、狭い浜の中、何の変哲もないところなのに、このポイントとの相性の良さはどういうことなのか。過去の採集記を飾ったキムスメ・イボを始め、アジロ・ホンサバ・エ・ヒメホシ成貝・ヤナギシボリなど、このピンポイントで出会ったレア物は数多い。手前のいかにもな貝溜まりと比べて、何とも不思議なことであるが…うーむ。
まあ、とにもかくにも、強欲モード発動!
…ゴロ礫をかき分けつつ前進。結果、ナツメモドキ・ガスアヤメ・クロを追加、まずまずか。
なお、クチムラサキとクチグロの破片も見付けたがスルー。重いかき分け作業で右腕がいい加減くたびれてきたところで手仕舞いとする(終わった後は写真で見たフランスのブドウ畑の如き砂利畝状態…疲れました)。
その後、北の浜へ舞い戻り、丁寧に見るも不発。最後に南側の浜を偵察に向かう。先日の台風で橋がもぎ取られたあとがどうなっているか…。
夕焼けを狙う一眼さん(…ごついカメラを持って景勝地や寺社に出没する熟年者のこと。)を横目に道をたどると、橋はもぎ取られたまま。先にある貝溜まりを少々つついてクロ・ナツメ×2をゲット、おまけにMarginella風オミナエシを拾って終了とした。
…今年最初の打ち上げ行であったが、P浜に久々に降りることができ、らしい獲物もゲット出来たのでよかったかな。