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夜磯のシーズン突入、とかなんとか思っていたが、何ともはや11〜12月上旬にかけてのチャンスを悪天候や体調の悪さでことごとく逃してしまうことに…。いい加減気が滅入る日々が続く中、ついに本日、他の用事にかこつけて仕事場を早々に抜け出し、脱兎のごとく車を走らせる。
そそくさと用事を済ませ、海へ。たぶん満潮間近であろうことは間違いなく、高い位置の擦れた打ち上げで遊ぶ程度であろうが、何でもいいやとA海岸の駐車場に滑り込む。前回同様、ド平日の昼間で、シルバー世代が散策やら釣りやらといった感じ。BBQ軍団の狼煙は見えず、これまた結構なことである。初冬ではあるが好天・風なし・温暖。行きつけの旨いパン屋で買ったサンドイッチと、いつもの杓文字をおいてきてしまったので百均シャベルをぶら下げて浜へ向かう。
…おなじみP浜はやはり波の下で探索は不可能。納得して北の浜へ。
北の浜では先端で釣り客が一人。岩の上によじ登り、ぼんやり海を眺めつつ、しかし上空を警戒しつつ、サンドイッチを食す。
食後、行動開始。時折波が迫る貝だまりをのぞく。クチグロのガス・口だけ個体がちらほら。赤茶色の歯のタイプ。ハツユキや花丸、メ・チャキヌ・シボリ・サメといったおなじみメンバーが登場する中、シャベルで岩の際をほじくると、ころりと出てきたのが小型のウサギ。
…テンロクケボリ。
この浜では2つ目。ツグチに比べるとずっと少ない。ガスだが、とりあえず来た甲斐はあったか。
さらに近くで小型のクロを一つ追加、ところが天気は穏やかだが波が結構あり、貝だまりにもいよいよ迫ってきたので退散することに。時計を見ると13時過ぎ。
不完全燃焼気味だったので他へ転戦をもくろむ。この上げ潮ではN海岸はどうも…。かなり高い位置まで貝だまりのある所のほうがよさそう。ということで一路J島へ。
…やたらに愛想のいい野良猫どもに迎えられて車を降りる。どうも観光客に餌を貰っているのか太った奴が多い。どうも媚びすぎる猫は好きになれず、「人を当てにしすぎてはイカンぞ」と目で語りかけつつ浜へ。
浜では釣り客に混じり、中央で足下を探索している先客らしき姿が一人。どのみちライバルの多いここでは大物は望めず、小さなウサギやクロシオあたりが狙いとなるので、耕されても何とかなるであろう。誰もいない左の貝だまりへ。ここも多少は耕された跡が。
いつもながらアカフジツボの破片が盛大に打ちあがっていて見づらい。お宝はいつものメンバーがちらほら、ウサギ類は現れず。
そうこうしてるうちに先客の姿がなくなったので、中央の貝だまりへ。結構細かく探索したがここも不発。ワスレシラタマを一つ見つけた位。うーむ。
さらに岩陰を発掘しようかとシャベルをふるい始めたが、いつの間にやら陽も傾きはじめ、風が強くなり始めて寒くなってきたので撤収することにする。
…久々に気持ちのよい陽気のもと、面倒事を忘れて探索できたので気分はすっきりした。今月残りの大潮は何とかしたいものだが…。
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