人々から離れ、磯へ下る道があったのでたどってみる。先の磯に釣り客が一人。潮は満ちているのか礁原は波の下か。行ってみようかと思ったが、釣り人のすぐ近くからは入りにくい。打ち寄せる波も時折大きな物が…。場所を変えようと戻りかけたら、ちょっと気になる貝溜まりを見つける。
早速掻き回してみると、飽きない程度にお宝方面が顔を出す。小磯ではあがらない貝を期待したが…特に持ち帰りたいものは無し。ちょっと気になる存在のシラタマを除き、あとは豊漁祈願の奉納トラップとした。
昼前に駐車場に戻り、D浜を望むとやはり白波。厳しいだろうなあと思いつつ浜へ。浜にはテントがちらほら。波はそこそこあるようだが、海には2・3人入っており、どうやら魚を狙っているらしい。行けるか?と思いそそくさと着替えて海へ。
潮は満ち加減なので、以前来たときは露出していたところも波の下。返すものはない場所なのでエッジを目指す…が、強烈な流れに翻弄される。エッジ近くでは払い出しの波が強く、岩をつかんでいても持って行かれそうになる。これでは探索は難しそうなので、早々に撤退を決定。
もう少し波の穏やかな場所をと思い、着替えをせぬまま、一度海中を見たかったJ浜へ移動する。
海産物狙いの先客とすれ違うように海へ。手前は以前引いたときに覗いていたので、エッジ方向を目指す。風裏なのか、波は静かでわずかにうねりがある程度。海の中を見ると、珊瑚がちらほらと姿を見せる岩場がだらだらと深みに続いていく感じ。
まずは超浅場の礫下でクロをゲット。そのまま深みに向かって前進してみる。いい感じの礫や割れ目があったので、探って見たが不発。そこはかとなくいそうな感じが漂うのだが…うーむ。
そうこうしている内に15時半を回り、潮も微妙に上げてきたので、戻りながら目についた砂地
を掻き回して、お馴染みになったタケノコやマクラ、タマガイ方面の姿を拝みつつ撤収。
今日こそはソバを食したかったので、急いで宿近くにとって返し、気になっていた某店へ。値のわりにはやや小ぶりの丼の、まあまあかなという味のソバをすすり、古酒とビールの待つ部屋へ向かったのでありました。
4日目:2015年 9月 23日(火)
「あちこちの浜で」
…いよいよ最終日。若干体が重い感じ。海に入るかどうかは流れで決めることにして出発。今日は連休の最終日でもあり、各所の渋滞も心配だったので、早めに南へ向かい、以前から気になっていたポイントを偵察することに。
夏を思わせる日差しの元、長駆走ってたどり着いたのはO浜。長大でエッジが近いので、打ち上げも面白そうなポイント。駐車スペースに車を止めると、波乗り人がちらほら。波は昨日のD浜ほどではないが、それなりのうねり加減。潮が引いていたため、取りあえず様子見で礁原上に見えた礫を水分補給しながら返していく。キイロ・ハナビラという手堅いメンバーばかり。まあ、こんなところか…。一通り見終えたところでやや上へ移動し、帰りは貝溜まりをのぞいて行く。予想通り、波で吹き上げられたとおぼしき貝の数々…コゲチドリ・チドリ・チリメン・イボ…。割合に新鮮な打ち上げが多く楽しめたが、ホームラン級は出ず。ライバルもいそうな浜だしねえ…。
昼過ぎに撤収を決め、車で細道をたどり、さほど遠くないR浜へ。下りてみて気付いたが、ここは初日のG浜とつながった感じ。なるほどねえ、と納得しつつ、さらにもう一つ険しい感じのQ浜へ。険しい岩場だが、こんなところにも波乗り人が。潜るにはここの方が面白そうかも…。
夕方近くなってきたので、はらはちさんでお馴染み?の有名なNビーチをのぞこう…と思ったら、とんでもなくすさまじいヒトデ、いや人出に恐れをなして撤退。手仕舞いとした。
…今回、混雑覚悟の連休中の修業であったが、結果はしょぼいながらも、久々のH島を楽しむことが出来た。また、私の連絡ミスでご迷惑をおかけしたみなさん、本当にすみません。また遊んでください。
(おわり)